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人生で一番大切な事柄は・・・

こんにちは~。

今日も日射しの眩しい爽やかな陽気ですね。


突然ですが、みなさんには、恩師と呼べる方、いらっしゃいますか?

私の人生は「恩師だらけ」(笑)。


高校の陸上部の顧問の先生、大学のゼミの担当教官、

航空会社時代の上司に、ドイツ勤務時代の社長………


節目節目に、素晴らしい方々に出会え、成長の機会を与えてくださいました。


さて、昨日お会いした二人の「恩師」。

ひとりは文章修行をさせていただいた編集長。

書く場所、研鑽の機会、的確な指導。素晴らしい取材対象者の方々との出会い。

いま、モノカキの端くれと名乗れるのは、この編集長のおかげです。


そして、もうひとりの「恩師」。

高校時代、教頭先生を務められていた方です。

高校生にとって、教頭先生はあまり関わらない役職ですよね。

私も、高校時代は教頭先生のことを知りませんでした。


社会人となり、ドイツから帰国し、会社役員を辞し、

現在はありませんが、『fooga』という雑誌で

エッセイを連載していたころでした。


古本市でたまたま見つけた『日本の文化・歴史の心ばえ』


日本の文化?

歴史?

小林秀雄?


興味ある言葉の羅列。


タイトルにビビッと来て、購入。


内容に感激して、著者プロフィールを見ると、

私が高校生のころ、母校で教頭先生をしてい、したとの記述が。


いてもたってもいられなくなり、

出版社経由で、先生にお手紙をお送りしました。


何度かお手紙やメールでの交誼が続き、

あるとき、先生が私の住む鎌倉で

講演会をするとの情報を得て、

初めてお会いする機会を得ました。


その間に、私は結婚し、二児の母になり、時が過ぎました。

昨日の会食は、初めて先生とゆっくりお話をできた日でした。

二人の恩師と、横浜の名店「霧笛楼」でパチリ。 恩師二人を結びつけたのは、私です。 私も創刊から携わってきた編集長の雑誌にて、 「今度から、取材以外に、連載しない?」 と、編集長が声を掛けてくださいました。 いつもは有り難く頂いた機会に乗る私ですが、 なぜかこのときは、まだ僭越過ぎるという思いが先立ちました。 「知的好奇心旺盛な読者のみなさまには、私よりも國武先生のような博学で、ジャパニスト(雑誌の名前)的視点を持った方がふさわしいのでは」 と、辞退しつつ、恩師を推薦させていただきました。 そして、去年から、ジャパニストに先生の記事を連載することに。 「歴史的にあまり顧みられることのなかった、隠れた偉人」を毎号紹介しています。 二人の恩師たちの会話は、まさに知的好奇心に満ちていて、その博識だけでなく、歴史観、哲学など深く深く掘り下げ、楽しすぎてあっという間に、4時間が経過。 私はついていくのが大変でしたが、 素敵な60歳(来年)、素敵な80歳のお二人を見て、 「大人って、カッコいい」と、痺れました! 聖路加病院の故日野原重明さんも尊敬していたという英国の医師、

sir ウィリアム・オスラーは、 「人生でいちばん大切な事柄は出会いである」 と言ったそうですが、 (執行草舟『根源へ』より) まさに、私も人との素晴らしい出会いによって、 今の私が存在していると思います。 ちなみに、先生から 「そういえば、どうして僕の講演会が鎌倉であるのを知ったの?」 と、質問が。 じつは、先生からのお知らせではないのです。 自宅の隣の駅で、夫と立ち飲み屋に入り、 おしゃべりな私は1人で呑んでいたオジサンと話し始めました。 オジサンは、名刺とともに、水色の紙をペラッと出して、 「今度、こういう講演会主催するから、興味あったらぜひー」と。 見ると「古事記1300年記念講演会」 講師はなんと、先生だったのでした。 これも出会い。 あのとき、立ち飲みで隣のオジサンと話していなかったら…。 もしかしたら、昨日の会食の機会はなかったかもしれません。 古本市に立ち寄った。 先生の本を買った。 感激して手紙を送った。 立ち飲みのオジサンと話してみた。 講演会に出かけた。 面識のなかった「教頭先生」が、「恩師」へと変わった。 編集長に先生の本を送った。 自分の連載を辞退して恩師を推薦した。 一つひとつの小さな行動が 素晴らしい方々と出逢えるきっかけとなるという、 「好奇心バンザイスパイラル」 ちなみに、先生は、私のエッセイ集の 「よせがき(あとがき)」を執筆してくださり、 先生の取り計らいで、 いま、母校の図書室に、私のエッセイ集が置かれています。 sir オスラーの言葉どおり、 「人生でいちばん大切な事柄は出会いである」 しみじみ感じた1日になりました。 高校の歴史教科書の編集長として、 大学の名誉教授として まだまだ現役バリバリの先生。 どうかいつまでもお元気で! また必ず会いましょう! と、三人で硬く握手をして帰宅しました。 帰宅途中の夜風は、 いつもより清々しく、心地よかったです。 みなさまにも素敵な出会いがありますように! schoenen Tag noch! text by Akiko Sekiguchi

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